ボクシング結果

Errol Spence Jr. vs. Tim Tszyu

2026年7月26日 · Afterpay Arena · シドニー · PBC (Premier Boxing Champions)

📺 放送・配信: WOWOW(日本・7/26 10:00〜生中継)|PBC PPV(Prime Video・DAZN)

ティム・チューがエロール・スペンス Jr.に12回判定3-0(117-111・118-110・117-111)で勝ち、スペンスは試合後に引退を表明。2026年7月26日、シドニーのアフターペイ・アリーナ。フルトン vs ウィルソンが計量超過で中止になった経緯と、全試合の結果・採点をまとめました。

元ウェルター級統一王者エロール・スペンス・ジュニア
Texas A&M University-Commerce Marketing Communication · CC BY 2.0
Errol Spence Jr.
勝利Tim Tszyu

チュー 判定3-0(117-111・117-111・118-110)

ポイント

  • メイン:ティム・チューが12回判定3-0(117-111・118-110・117-111)でエロール・スペンス Jr.に勝利
  • スペンスは約3年ぶりの復帰戦に敗れ、試合後のリング上で引退を表明(28勝2敗・22KO)
  • チューは3連勝で28勝3敗(18KO)。世界王座への挑戦を次の目標に挙げた
  • フルトン vs ウィルソンは、フルトンの計量超過(契約133ポンドを6.5ポンド超過)で前日に中止
  • チャーロ vs マズディアは、チャーロの入国ビザ不許可で中止
  • アオクソが10回KOで空位のIBFパンパシフィック・ライトヘビー級王座を獲得

対戦カード

  • メインミドル級(160lbs/72.6kg)
    Errol Spence Jr.vsTim Tszyu勝利

    チュー 判定3-0(117-111・117-111・118-110)

  • スーパーフェザー級(130lbs契約→試合週に133lbsへ変更)
    Stephen Fulton Jr.vsLiam Wilson

    中止(フルトンが前日計量で139.5lbs。契約体重133lbsを6.5lbs超過)

  • スーパーミドル級(10回戦)
    Jermall CharlovsKoen Mazoudier

    中止(チャーロがオーストラリアの入国ビザを拒否されたため)

  • 🏆 IBFパンパシフィック ライトヘビー級王座(空位)ライトヘビー級(175lbs)
    Paulo Aokuso勝利vsLuis Antonio Tejeda

    アオクソ 10回0分21秒KO

  • ライト級(135lbs)
    Paul FlemingvsAhmad Reda勝利

    レダ 判定3-0(97-93・96-94・99-91)

  • ミドル級(160lbs)
    Callum Peters勝利vsIvan Ricardo Actis

    ピーターズ 7回0分55秒TKO

  • 4回戦
    Tina Rahimi勝利vsSacha Ryan Dryden

    ラヒミ 判定3-0(40-36・40-36・39-37)

  • ヘビー級
    Brandon Grach勝利vsIke Pluto

    Grach 判定3-0(49-45・49-45・48-46)

レポート

ティム・チューがエロール・スペンス Jr.に12回判定3-0で勝ち、スペンスは試合後に現役引退を表明した。

2026年7月26日(日)、オーストラリア・シドニーのアフターペイ・アリーナ(Afterpay Arena)で行われたミドル級12回戦の記録です。ジャッジ3人の採点は117-111・118-110・117-111で、全員がチューを支持しました。主催のPBC(Premier Boxing Champions)が試合後に発表した戦績は、チューが28勝3敗(18KO)、スペンスが28勝2敗(22KO)。スペンスにとっては2023年7月のテレンス・クロフォード戦以来、約3年ぶりの試合でした。

同じ興行では、スティーブン・フルトン vs リアム・ウィルソンがフルトンの計量超過で前日に中止になり、ジャモール・チャーロ vs コーエン・マズディアもチャーロの入国ビザ不許可で中止になりました。以下は、主催者PBCの結果記事と試合の報道を2026年9月24日に照合してまとめたものです。

試合の概要

項目内容
日付2026年7月26日(日)シドニー現地。米国では7月25日(土)夜の興行
会場アフターペイ・アリーナ(Afterpay Arena、オーストラリア・シドニー)。Sky Sportsによると満員
形式ミドル級(160ポンド=約72.6kg)12回戦
結果ティム・チューの判定勝ち(3-0)
主催・配信PBC。米国ではPBCのPPVとして Prime Video と DAZN で配信
日本での放送WOWOW「生中継!エキサイトマッチSP」が7月26日(日)午前10時から生中継

体重は当初158ポンド(約71.7kg)の契約で合意していましたが、試合週にスペンス側の要望でミドル級リミットの160ポンドに引き上げられ、チューがこれを受け入れました(Boxing News)。ウェルター級で3団体の王座を持っていたスペンスにとって、ミドル級での初めての試合でした(The Ring)。

採点と試合の流れ

ジャッジ採点
Carlos Costa117-111(チュー)
Adam Height118-110(チュー)
Ioana Schwalger117-111(チュー)

ジャッジ名と各採点は The Ring の記事によります。

PBCの試合レポートによると、1回から両者が強打を当て合い、前半はスペンスがボディを攻め、チューはサウスポーのスペンスに右フックを合わせる一進一退でした。中盤に入るとスペンスの手数が落ち、チューもボディ攻撃を加えて主導権を握ります。終盤の選手権ラウンドではスペンスが流れを変えようと前に出ましたが、チューの重いパンチを受ける場面が続き、最終12回はチューが頭部とボディを打ち分けてスペンスを何度も後退させました。

試合前、WOWOWの展望記事はオッズを「5対4でスペンス有利」と伝えていました。ESPNはこの結果を番狂わせ(upset)と報じています。

チューは試合後、「ミドル級が自分の新しい階級だ。強さを感じる」と話し、「世界王座に挑みたい。エリスランディ・ララや王者たち全員とやりたい」と次の目標を挙げました(PBC)。この勝利でチューは3連勝。セバスチャン・フンドラに2度、バクラム・ムルタザリエフに1度敗れたあとの立て直しが続いています(ESPN)。

スペンスの引退表明

ESPNによると、リング上のインタビューで豪州の中継局 Main Event の Ben Damon に「これで現役生活は終わりか」と問われたスペンスは、「そうだと思う、間違いなく」と答えました。PBCが伝えたコメントでは「いい試合だった。ティム、おめでとう」「自分の中にあった疑問には答えが出た。家族のもとに帰って新しい人生を始める時だ」「体も頭もしっかりしているし、お金も自分のために働いてくれている。家族がそばにいる状態でこの競技を去れることに感謝している」と語っています。

スペンスは元WBA(スーパー)・WBC・IBF世界ウェルター級王者です。2023年7月のクロフォード戦では9回TKOで敗れ、王座を失っていました(WOWOW)。クロフォードのその後の戦績はテレンス・クロフォードのプロフィールにまとめています。

全試合の結果

対戦階級・回数結果
ティム・チュー vs エロール・スペンス Jr.ミドル級 12回戦チュー 判定3-0(117-111・118-110・117-111)
アフマド・レダ vs ポール・フレミングライト級 10回戦レダ 判定3-0(99-91・97-93・96-94)
カラム・ピーターズ vs イバン・アクティスミドル級 10回戦ピーターズ 7回0分55秒TKO
パウロ・アオクソ vs ルイス・アントニオ・テヘダライトヘビー級 10回戦アオクソ 10回0分21秒KO
ティナ・ラヒミ vs サシャ・ライアン・ドライデン4回戦ラヒミ 判定3-0(40-36・40-36・39-37)
Brandon Grach vs Ike Plutoヘビー級Grach 判定3-0(49-45・49-45・48-46)
スティーブン・フルトン vs リアム・ウィルソンスーパーフェザー級 12回戦中止(フルトンの計量超過)
ジャモール・チャーロ vs コーエン・マズディア10回戦中止(チャーロの入国ビザ不許可)

上から4試合の結果と戦績はPBC公式、ラヒミ戦とGrach戦はFightmagとBoxing 247のライブ結果(両者の採点は一致)によります。

アフマド・レダ(9勝無敗・6KO)は、元五輪代表のポール・フレミング(28勝2敗2分・18KO)に10回判定3-0で勝ちました。チャーロ戦の中止を受けてPPVに移されたカードです(Fightmag)。PBCによると、レダは右で終わるコンビネーションでフレミングの左目を打ち続けて視界を奪い、ほぼ完璧な内容でした。

カラム・ピーターズ(8勝無敗・7KO)は、4回にイバン・アクティス(13勝1敗1分・9KO)の左目の上をカットし、7回0分55秒にレフェリーのWill Soulosが試合を止めました(PBC)。

パウロ・アオクソ(11勝無敗・6KO)は、最終10回開始21秒、左の一撃でルイス・アントニオ・テヘダ(12勝1敗1分・9KO)を倒しました。7回終盤には足元がふらつく場面もありました(PBC)。ESPNとFightmagによると、空位のIBFパンパシフィック・ライトヘビー級王座がかかった試合です。KOとTKOの違いはTKOとKOの違いで解説しています。

ティナ・ラヒミはこの試合がプロデビュー戦で、サシャ・ライアン・ドライデンに4回判定3-0で勝ちました(Fightmag)。アオクソは東京五輪、ラヒミは2024年パリ五輪に豪州代表として出場した選手です(Boxing 247)。

中止になった2試合

フルトン vs ウィルソン:井上尚弥との対戦で日本でも知られるスティーブン・フルトン(WOWOW)は、前日計量で139.5ポンド(約63.3kg)を計測しました。契約体重は試合週にフルトン側の要望で130ポンドから133ポンド(約60.3kg)へ引き上げられていましたが、それを6.5ポンド(約2.9kg)上回り、試合は中止になりました(ESPN)。当初はWBA世界スーパーフェザー級の挑戦者決定戦として発表され(WOWOW・ESPN)、チャーロ戦の中止後はメインに次ぐ試合に格上げされていました。フルトンの体重超過は、2025年12月のオシャキー・フォスター戦に続いて2試合連続です(ESPN)。井上尚弥の戦績は井上尚弥のプロフィールへ。

チャーロ vs マズディア:ジャモール・チャーロはオーストラリアへの入国ビザを拒否され、PBCの関係者によると試合は中止になりました(ESPN・7月17日)。拒否の理由は公表されていません。WOWOWも、当初予定していたこの試合の放送が中止になったと告知しています。

出典(いずれも2026年9月24日確認)

更新履歴:2026年9月24日、PBC公式の結果記事と試合報道を照合して記事を更新。フルトン vs ウィルソンを「計量超過で中止」に訂正し、アオクソ戦の決着(TKO→KO)と王座名を訂正、ラヒミ戦とGrach戦の結果を追加しました。

よくある質問

スペンス vs ティム・チューの結果は?
ティム・チューが12回判定3-0で勝ちました。採点は117-111・118-110・117-111で、ジャッジ3人全員がチューを支持しています(The Ring)。試合後の戦績はチューが28勝3敗(18KO)、スペンスが28勝2敗(22KO)です(PBC)。
エロール・スペンスは引退したの?
試合後のリング上のインタビューで、これで現役生活は終わりかと問われて「そうだと思う、間違いなく」と答え、家族のもとに帰って新しい人生を始めると語り、引退を表明しました(ESPN・PBC)。約3年ぶりの復帰戦の直後の表明でした。
試合はいつ、どこで行われた?
シドニー現地時間の2026年7月26日(日)、オーストラリア・シドニーのアフターペイ・アリーナで行われました。米国では7月25日(土)夜の興行で、日本ではWOWOWが7月26日(日)午前10時から生中継しました。
何級の試合だった?
ミドル級(160ポンド=約72.6kg)の12回戦です。当初は158ポンド契約で合意していましたが、試合週にスペンス側の要望で160ポンドに引き上げられました(Boxing News)。スペンスにとってはミドル級での初めての試合でした(The Ring)。
フルトン vs ウィルソンはなぜ中止になった?
スティーブン・フルトンが前日計量で139.5ポンドを計測し、契約体重の133ポンドを6.5ポンド上回ったためです(ESPN)。契約体重は試合週にフルトン側の要望で130ポンドから引き上げられていました。当初はWBA世界スーパーフェザー級の挑戦者決定戦として発表されていた試合です。
アンダーカードで勝ったのは誰?
アフマド・レダ(ポール・フレミングに判定3-0)、カラム・ピーターズ(イバン・アクティスに7回TKO)、パウロ・アオクソ(ルイス・アントニオ・テヘダに10回KO)、プロデビュー戦のティナ・ラヒミ(判定3-0)、Brandon Grach(判定3-0)です。ジャモール・チャーロ vs コーエン・マズディアは、チャーロの入国ビザ不許可で中止になりました。
KIAI 編集局
  • 日本国内で編集
  • 一次情報・出典主義
  • 変わりうる事実は検証日を明記

KIAI の編集局。一次情報にあたり、変わりうる事実には検証日を添えて掲載しています。