堀口恭司、ケイプに屈する ― それでも「日本人初のUFC王者」の夢は次世代へ
9年越しの再戦で、堀口恭司はマネル・ケイプに3RTKO負け。日本格闘技界の悔しさと、平良達郎ら次世代に灯る希望を冷静に読み解く。
ポイント
- ケイプが3R2分42秒TKOで堀口を下し、2017年の雪辱を果たした(2026年6月20日)。
- 日本人男子のUFC王座獲得は史上ゼロ。堀口・朝倉・宇野・岡見らも頂点に届かなかった。
- 平良達郎(18勝2敗・2000年生)が、ヴァン戦を経て日本人最有力の希望となった。
- 敗戦は痛いが、日本フライ級の層とRIZINの供給源が夢を生かし続ける。
9年越しの再戦
2026年6月20日、ラスベガスのメインイベント。堀口恭司は2017年のRIZINワールドGP決勝で一本勝ちした相手、マネル・ケイプと9年ぶりに対峙した。今回は物語が反転する。ケイプの右が堀口を効かせ、続く連打の前に3R2分42秒で試合は止められた。ケイプは雪辱を果たし、フライ級王座挑戦を訴えた。
日本人が未だ立てない頂
この敗戦が重いのは、堀口が背負うものゆえだ。UFCの男子王座を獲った日本人は、いまだ一人もいない。堀口自身も2015年にデメトリアス・ジョンソンへ挑み、朝倉海は2024年にパントージャに敗れ、宇野薫、桜井“マッハ”速人、岡見勇信らも金に手を伸ばし、届かなかった。今回の黒星も、その長く苦い系譜に連なる。
それでも、たいまつは渡る
希望は消えていない ― ただ、若くなった。平良達郎、2000年生まれ・18勝2敗。2026年5月のUFC328で王者ジョシュア・ヴァンに挑み5RTKO負けを喫したが、まだ20代半ばでフライ級トップ3。その背後には層の厚みがある ―朝倉海、RIZINが鍛え続ける才能、世界級を生み出し続ける国内シーン。
悔しさを、燃料に
堀口の敗戦は日本MMAにとって苦い夜だ。だが「日本人初のUFC王者」はもはや“実現するか”ではなく、“誰が・いつ”の問いに近い。ベテランたちが道を作った。あとは次世代が、その道を歩くだけだ。
